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No.409 ゼニとカネ
by:みしのん
ちょっと この話で ひとつ。      
 
落語の演目に『芝浜』というものがある。
その中に こんなシーンがある。
 
ぐーたら な夫が財布を拾ってきた。
財布の中を見た女房が 驚きの声を上げる。
「これは ゼニじゃない。 カネだよ。」
 
現代人が聞くと、そこ おもしろいギャグになってるが、
そこは笑う所ではない。
 
現代人は、ゼニはカネを意味する、と思ってるが、
江戸時代は ゼニとカネは
(どちらも お金なんだけど)明確に言葉を使い分けてた。
 
ゼニ(銭)は、銅銭(どうせん)で「小銭(こぜに)」の事。
 
カネ(金)は、大判・小判や金貨や銀貨で「大金(たいきん)」の事。
 
ゼニとカネでは まったく 額が違ってくるのよね。
 
じつは私も最近まで知らなかったんですよ。
 
あと・・・落語「芝浜」の中に、
『釜の蓋が開かない』という 言い回しが よく出てきて
それも 現代人は 分からない。 (私も分からなかった)
「米を炊けない」→「苦しくて生活が成り立たない」ことを言うらしい。
 
♪写真は、江戸時代の通貨の換算表。
409_1.jpg
2015/03/13/20:23:38

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